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第14回「リフォームを考える-8」
2004.10.13

Cそのほか、リフォームや改築を考えている高齢の相談者に対して、アドバイスがあ
ればお願いします。

自分の老後は自分で設計して。子供からいい話がくるなどという期待は禁物
退職して、年金暮らしになると、必要なお金も出したがらなくなる方が増えます。備蓄金をもっていなければ不安という気持ちも分からないではありませんが、多額に残して置く必要はありません。それより現在の人生を愉しむ費用、将来の介護に備える費用、予備費など無理のない予算配分をされたほうがいいです。その際、平均余命と平均健康寿命などを目安にされるといいのではないでしょうか。
今、60歳の男性の方であれば、平均余命は21.34歳。したがって81.34歳までは寿命があるということになります。奥様も同じ60歳であれば、女性の平均余命は27.13歳ですから、87.13歳までは寿命があるということです(平成13年の場合)。これはあくまでも平均値であり、目安です。
もうひとつみるのが平均健康寿命です。男性は71.9歳。女性は77.2歳です(平成12年の場合)。平均余命と健康寿命の差、男性の場合9.44年。女性の場合9.93年は、何らかの障害を持って暮らす期間ということになります。
つまり男性の場合、60歳から72歳くらいまでは健康に暮らしを愉しめる期間ということになります。夫婦で海外旅行などに出かけ、楽しい思い出をつくるのは、60歳から70歳ぐらいまでの間に計画したほうがいいです。その後は温泉めぐりなど、旅行先も、身体的な負担の少ない国内ということになるようです。国内旅行を愉しんで72歳頃から、健康にかげりがでてきます。病院通いをしたり、介護が必要になったりします。その期間は約9.5年間ぐらい。この期間が人生で最も困難な時期ではないでしょうか。この時期、頼りにしているお子さんは何歳になられるか。お孫さんの年齢はなど、周囲の方の年齢を数えてみてください。もし子供世帯が、その子息を大学に通わせている年齢層であれば、収入を確保するために、息子さんの奥さんが介護に携わることはかなり困難です。介護を助けてもらうご両親が、子供世帯の教育費を分担するなど、経済的な支援も考えておかなければ、子供夫婦世帯に負担がかかりすぎて、けっして介護はうまくいきません。これはあくまでも平均値であり、90歳になってもお元気な方は大勢いらっしゃいます。あくまでも平均的に、高齢期の体はそんな風に変化するのかと、生活設計の参考にしていただいてはいかがでしょう。
2003年1月23日記 筆責:林けい子(「リフォームを考える」は北村社会保険出版刊行「季刊・長陽2003.春号に掲載された記事を一部、手直ししました。)



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