2-1:高齢期になっても人の暮らしにとって食事の重要さは変わりません。栄養の補給という意味では、子育ての時と同様に重要なのです。が、いままで奥さんばかりが食事づくりをしてこられたご家庭では、もう作りたくないという思いも心の片隅に潜んでいるようです。外に出ればおいしい外食を比較的安く利用することができます。スーパーに行けば、出来合いのお惣菜が、安く販売されていることも、そんな面倒なことをしなくても、という気持ちに拍車をかけます。
女性は昔から、家人や、あるいはご近所の主婦などと、大勢で食事や家事をこなしてきたのです。女性が一人で家事をするようになったのは、核家族化が進み、一家に一人の専業主婦が、家事万端とりしきるようになってからのことです。それでもしばらくはご近所の主婦と群れながら家事を行なっていましたが、近年は特に孤立化が進んでいるようです。それでも子供を育てる使命のために女性はよくがんばって一人で家事をこなしてきました。そんな主婦が、子供の巣立ちで、使命の糸がぷっつりと切れてしまうというのは、よくあることのようです。私自身もそうした経験をした一人ですから。しかし手作りの食事は、栄養の補給に有効なだけでなく、心も満たしてくれる何かがあります。それまで食事作りなどしたことのないご主人にとっては、食事つくりは未体験の新鮮な経験ではないでしょうか。自分の創意工夫が生かせる料理は、組織社会である会社にはない新鮮さを感じる男性も少なくないようです。また奥さんが不在の場合、ゴミだしなど、キッチン周辺の知識がなければ、家の中はすぐにゴミだらけになってしまいます。経験と知識はあるけど、やる気がなくなった奥さんと、やる気はあるけど知識や経験がないご主人が組んでキッチンに立ってはいかがでしょう。そのために、二人で一緒に作業しやすいキッチンにリフォームするという有効な方法ではないでしょうか。その場合、独立型のキチンより、4面から使えるアイランド型が使いやすいといわれています。
2-2:夫婦二人の暮らしの場合、ややもすると安逸にながされてしまいがちです。そんなっときとき、家事意欲を取り戻す方法として、お客さまを招くという刺激法が有効です。汚い家の中を人に見られるのはいやだから、掃除にも精を出します。新しいメニューにチャレンジしたり、料理の腕が落ちないように、常日頃から心がけます。そうした見栄を張る気持ちを有効に利用して、自分を活性化する方法も取り入れてみてください。
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