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第7回「リフォームを考える-1」
2004.10.13

60歳を超えた定年退職しました。
定年を迎え、息子や娘が独立し・・・・・・、これからの人生を豊かに安心に暮らす
ためには「住まい」をどのように考えていけばよいでしょう。
在宅で老いを迎えるときの問題点は何か。今どうして「住まい」を考えるべきか。
いろいろな方面から掘り下げ考えてみたいとましょう。

「いつまでもお若く」、「いきいきと」、「お元気で」という3つの言葉は高齢者の集でもっともよく耳にする言葉です。誰もがそうありたいという願いが、この3つの言葉に凝縮されているのでしょうね。人は誰もが老いて行きます。徐々にいろいろな体の機能を失いながら。

1長命時代の到来

日本は今、世界で一番長寿国なのは誰もがご存知ですね。平均寿命というのは、0歳の平均余命のことです。平均寿命が伸びる要因として、赤ちゃんの死亡率が低下して伸びる途上国型の伸びの時期があります。日本の場合、『1940年代から1960年代にかけては、乳幼児死亡率の低下が大きく貢献するという途上国型の寿命の伸びだった。だが、1960年代になると、75歳以上の「後期高齢者」の死亡率の低下が、日本人の平均寿命に貢献するようになる』(『高齢者医療と福祉』岡本祐三著)と指摘されるように、後期高齢期の平均寿命が伸びてくる。つまり、このことは言い換えれば、昔であれば病気などで命を落としたお年よりが、医療のおかげで命を取り留めることが増えたということでもあります。誰もが気軽に治療を受けられる健康保険のおかげです。障害をもって生きる期間が伸び、しかもそうした方が急速に増加した。施設が不足する。ケアサービスだけでなく、家事サービスも必要になる。医療保険はパンクする。障害をもった一人ひとりの方に、いきいきとした暮らしを続けてもらうにはどうしたらよいかも考えなければならない。これが高齢社会の問題なのです。

時代背景から考える

そうした時代背景の中から、介護保険が2000年4月からスタートしました。治療を行なう医療保険と、介護を行なう介護保険を分離させ、不足する施設に代わって、自宅に介護や家事サービスをデリバリーするようになったのです。
欧米では、ノーマライゼーションという思想のもと、高齢者に限らず障害をもった人たちが、車イスを使って自宅で普通の生活を続けています。段差を無くすバリアフリー化を街づくりレベルに広げているところもあります。が高温多湿の日本の住宅は、玄関の敷居、上がり框、浴室など段差が多く、家の中だけでも車イスで暮らすことはできません。また日本の伝統的な尺貫法による家づくりも車イスの在宅介護を阻んでいました。そうした住宅事情を改善するために公庫融資でも、バリアフリー住宅を普及させるために割増融資を設けたりしたので、バリアフリーという考え方も身近になりました。
高齢者も障害者も赤ちゃんも、身体機能の面からみれば同じという考え方からユニバーサルデザインという考え方の住宅や生活用品が作られるようになりました。
高齢社会に入って、住まいが大きな意味をもつようになったのは、衰えたり、失ったりした体の機能を住まいで補完するようになったからです。



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